• 2022年08月01日(月) 17:05

    体験と振り返りはなぜ大切なのか

    いよいよ夏休み本番となる時期になりました。夏休みこそ、日ごろ体験できないことにチャレンジしたり、時間をとっての思索や読書などいろいろと試みてほしいと思い ます。

    これまで、就職活動の中では、かならず「ガクチカ」=「学生時代に力をいれてとり組んだことや学生時代の経験から学んだことは」と問われることをお伝えしてきました。クラブ活動やアルバイトなど様々な体験や自分の専門の学問や先輩・友人との交流などいろいろな体験があると思います。

    コロナ禍もあり、リアルな体験が減少していますが、一番重要なことは、「何を体験したか」ではなく「その体験から何を学び、自分の人生にどのような変化をもたらしたのか」ということです。これらを「自らの言葉」で語ることが出来るようになることが求められるわけです。

    そのためには、「単なる体験」に留めるのではなく、「振り返り」が大切になります。

    総合的な「振り返り」を行い、自らを見つめるために、「自己評価」」「他者評価」「データによる評価」を考えてみましょう。「自己評価」は、自分が何を学び・視野をひろげ・今後に役立てることができたのかを考えることです。これを言語化します。

    また、その時の関連の写真や映像や物品なども大切な手掛かりになります。


    次に「他者評価」は、授業や課外活動の仲間、アルバイト先の店長、体験や旅行の同行者など、他者からコメントをもらうことです。あなたにどんな変化や成長がみられたか考える大きなきっかけになると思います。さらに加えて可能であれば「データ等で変化や成長を認識する」ことです。

    大学生協が取り組んでいる「スチューデントEQ」は、体験の前と後に受診することで、行動の変化をあらわすアセスメントシートで確認することができます。


    夏休みは、日頃からできない体験のチャレンジの機会です。ぜひ積極的に取り組んで頂きたいですが、単に「良い体験をした」「貴重な経験だった」に留めすに、「振り返り」をおこなう事で、「その価値を深め、自らの言葉で学びと成長を語れるよう」になって頂きたいと思います。
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