• 2022年11月07日(月) 10:32

    Z世代キーワードから考える就職活動①

    ある人が、「就職活動は、自分にとっての幸せを探す活動ではないだろうか?」

    と言っていました。「幸せの基準や内容」は個人によっても、世代によっても違うと思います。
    今回は、Z世代の特徴を表すキーワードをもとに、昭和世代の感覚との違いを考えて、「自らの将来像や幸せを考える就職活動の在り方」について、2回にわけて、お伝えします。

    日本能率協会マネジメントセンターの「イマドキ新入社員の仕事に関する意識調査」 等により、「Z世代をとらえるキーワード」を5つ紹介します。

    筆者はまさに昭和世代で、皆さんが最終面接に臨むとき登場する会社役員の方々と同世代になります。「私からみてのZ世代と昭和世代を比べてのコメント」をお伝えすることで、今後の自分自身の将来への考え方や就職活動へのヒントにしてください。

    ★Z世代をとらえるキーワード

    1、「ワーク」は「ライフ」の一つにすぎない
    2、「自己実現」と「社会貢献」を求める
    3、効率よく「タイパ」よく成長したい
    4、失敗を恐れ、共感・共有を求める
    5、働きやすさや良好な人間関係を重視

    1「ワーク」は「ライフ」の一つにすぎない

    現代では、「ワークライフバランス」を考えることが当たり前になってきています。昭和世代は、「まず仕事が第一、会社中心の生活で、男性ばかりの職場」が当たり前という方々がかなりおられます。
    このような方々が、今や会社を定年退職する状況になっており「定年後の居場所がない・地域につながりがない」ことになっています。私は、時々、孫の保育園の送り迎えを手伝っているのですが、私たちの時と比べて、各段に多いパパさんたちの活躍を目の当たりにして、大変嬉しく思っています。
    一人一人の生き方は、自分で決めるものですが、社会的にも「ワークライフバランス」を考える必要がり、就職活動にあたり、それぞれの会社での状況をよく知ることが大切だと思います。

    2,「自己実現」と「社会貢献」を求める

    昭和世代の多くは、「評価やボーナスがこのくらい上がる」など外的動機で動いていましたが、Z世代は、「自分の価値観を重視して、この仕事でどの様に貢献できたのか」などの内的動機で動く方も多いようです。従って、一旦自分の中で意義を見いだせば、目的に向かって着実に行動することができる様です。
    もちろん、どの世代でも内的・外的は両方ともあると思いますので、バランスの問題だと思いますが「自己実現」や「社会貢献」を求める姿勢は、私は大切にしてほしいと思います。決して、「世の中そんなに甘くない」などと言うつもりはありません。 ただし、「自分の価値観や考え方」を持っているがゆえに、「この会社や仕事は自分の価値観とはあわない」と判断することも速いようです。
    昭和世代の感覚からすると「長く続ける中でこそ、その価値が見えてきたり、その仕事が好きになり天職になる人も出来てくる」というところもあると思います。良い悪いというより、就職活動を機会にして、「自分の人生を、長いスパンで考えてみること」も必要かもしれません。

    <次回につづく>

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