直前アドバイス② SPI試験対策について
SPIとは
SPIはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、『能力検査と性格検査を合わせ持った高度な個人の資質を総合的に把握する検査』です。学生にとっては就職試験の際に行われる検査の代名詞となっていて、2013年1月以降、テストセンターなどから「SPI3」へと移行しています。
SPI3の能力検査の内容
【テストセンターU版】合計35分
■言語:2語の関係、文章整序など
■非言語:推理、確率、早さなど
テストセンターの能力検査では問題数は決まっておらず、35分間に言語・非言語の問題が次々に出題されます。そのため速く回答した学生には多くの問題が出題され、正解・不正解によってその後に出題される問題の難易度が異なるのも特徴です。
検査結果
能力検査の採点結果をもとに、総合・言語・非言語別に「標準得点」「段階」「総合順位」が決められます。
■総合得点・いわゆる偏差値計算。最も多くの学生が取る点数(平均点)を50として点数化されます。
■段階:標準得点を7段階に区分けして表示されます。
■総合順位:同時に受けた中での順位が表示されます。
言語分野の攻略ポイント
1.時間配分が点数を左右する!
短語句の問題は確実な得点源です。1問を何分で回答するか時間の目安を作っておきましょう。
2.「2語の関係」は記号で解決する!
記号を使って語句の関係をビジュアル化して解くと、誤りを防ぐことができます。
3.「語句の意味」は同じ漢字と消去法で解く!
明らかに「誤り」と分かる選択肢を消去していく方法を有効に使いましょう。
4.「長文解読」は本文を読む前に問題に目を通す!
長文の長さはだいたい1200字程度。設問と選択肢の内容をザっと確認してから本文を読むようにしましょう。
非言語分野の攻略ポイント
1.四則演算のスピードと正確性が重要!
1問平均80秒で解かなくてはならないのでスピードが重要。日ごろから四則演算の練習をして正確性を養っておきましょう。
2.苦手な計算は復習しておく!
次の計算を練習しておきましょう。
【必須数学】四則演算/累乗計算/1次方程式/連立方程式/分数・小数/不等式・不等号/比例配分/2次方程式/最大公約数/最小公倍数
3.問題をたくさん解いて慣れること!
難しく感じる問題も、実は中学・高校で習ったものばかりです。問題集を解いて、問題に慣れておくことが大切です。
4.出題傾向に合わせて学習する!
限られた時間の中で学習するなら、出題頻度の高い項目から取り組むといいでしょう。基本パターンを理解しておくようにします。
筆記試験対策は大切です
筆記試験では応募人数を調整する機能を果たしています。筆記試験の扱いは各社さまざまで、筆記試験だけの結果では判断せず、1次面接の結果と合わせて合否判断することもあります。
平均点をあまりに下回っている結果だと、いくら面接評価が高くても採用が厳しくなります。
問題の難易度は高校受験レベルですが、最初に難しく感じるのは忘れているからです。毎日10問ずつでも解くことを継続して、しっかり対策していきましょう。