世界経済・日本経済の大きな変化「不確実な時代」
現在の私たちを取り巻く環境は、常に世界とつながっているということです。
このことはアッという間に世界を覆った「コロナパンデミック」でも実感しましたし、ロシアのウクライナ侵攻は遠い世界のことではなく、食料やエネルギーをはじめ私たちの生活にも影響を与えています。日本の地方の企業や行政もアジアでの販路や連携をもとめて交流をスピードアップしてきています。
つまり、日本経済と世界経済のつながりは、より一層つよまり影響しあっている状況であり、それがグローバル化の一面と言えます。
地方企業や地方公務員などをめざしている皆さんにとっても、グローバルな視野をもつ ことや体験することは大変重要になると思います。
さらに世界は、ICT技術の発展によるネット社会となっており、ビジネス環境は、さらにスピードアップし、グローバル競争も激しくなるわけです。これらは、日本経済・地域経済にも大きく影響してきますし、この「環境の変化」への対応しだいで、企業等の業績や成果に大きな差が出る時代なのです。
この様な社会状況を「VUCA(ブーカ)の時代」とよんでいます。
VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードの頭文字を取った言葉で、変化が激しく、あらやるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が発生する将来予測が困難な状態を指します。
これから就職活動を行う皆さんに理解して頂きたいことは、このようなビジネス環境が 激変している中で、「企業の求める人材像」も変化してきているということです。
一昔前では、「上意下達で、決められた事を確実に行い成果をあげる人材」が求められていましたが、VUCAの時代では、「自立した人間で、自らが情報を集め確認し、自分の頭で考え、アイデアが出せる人材」が必要とされるようになっていのです。
1年生2年生の皆さんは、これらをふまえて、グローバルな体験や様々な社会体験を受け身ではなく、自分から積極的にチャレンジしていくことが大変重要だと思います。